元ネタ解説

●こちらでは作中に登場したメガテンに関するネタを、一部解説しています
●ここでの解説は実際のゲーム内での設定であり、筆者執筆のシリーズの設定ではありません
●また「マグネタイト」と「悪魔召喚プログラム」は各作品で若干ニュアンスが異なったりする場合があるため、こちらでは解説していません
●ここでの解説はゲーム内での設定に準じているつもりですが、筆者がまとめた解説なので、実際には異なっている場合があります。あらかじめご了承下さい。もっと具体的に知りたいと思われた方は、実際にゲームをプレイしましょうw
●当然ですが、ネタバレを多分に含みます。実際にゲームをしてみようと思っている人は、この先の解説を見ないことをオススメします。
●このページでは、以下の略語を使用しています
○真=真・女神転生 ○旧=旧約(注釈がない限りFC版含む)
○魔神=魔神転生 ○偽典=偽典女神転生
○デビサマ=デビルサマナー ○ハッカーズ=ソウルハッカーズ
○デビチル=デビルチルドレン ○P=ペルソナ
○DDS=アバタールチューナー
○ライドウ=葛葉ライドウシリーズ
○ライドウ1=葛葉ライドウ対超力兵団 ○ライドウ2=葛葉ライドウ対アバドン王
○デビサバ=デビルサバイバー
○SJ=真・女神転生 STRANGE JOURNEY
○全=ほとんどの作品に登場する悪魔や単語
○多=多くの作品に登場する悪魔や単語

ネタ名 ネタ元タイトル 解説
ピクシー  最弱の部類に入る悪魔で、「妖精」に属する(ライドウでは技芸属)。真3では会話だけで最初に仲魔となり、専用のイベントシーンが用意されていた。また真3でなくとも最初に仲魔にする機会が多い悪魔でもある。
 真1や真ifでは序盤の悪魔なのにジオンガ(雷系のジオより1ランク上の魔法)を使ってくることがあり、ハピルマ(混乱)も含め油断しているとピンチを招くこともある。ライドウでは主に回復魔法を覚えているため、仲魔にすれば序盤の回復役として重宝する。
 メギドラオン(強力な攻撃魔法)を覚えたピクシー、というのがハッカーズに登場して以来、以後の作品(真3やライドウ2)でも同様のピクシーがネタにされている。
 ピクシーの上位種族として「ハイピクシー」がおり、真2ではピクシーの代わりに登場している。またライドウ2では「強い和服のピクシー」としてハイピクシーの名前が使われている。
仲魔  味方にした悪魔のこと。
ガキ  真シリーズでは序盤に登場する悪魔で、「幽鬼」に属する(ライドウでは銀氷属)。一匹だと弱いが多数で登場することが多く、更に「仲間を呼ぶ」などのスキルを所持しているため、油断するとあっと言う間に殺されてしまう。真ifではイベントで最初に闘う悪魔でもある。
 ダーク悪魔であるため通常の方法では仲魔にすることが出来ないが、ライドウでは普通に仲魔にすることが出来る。
 余談だが、初期のメガテンシリーズでは醜いイラストだったのだが真3から愛嬌のあるグラフィックに変わっている。またその際しっかり陰部まで3Dグラフィックにされていたが、ライドウではなくなっている。
ユミ(白川由美) 真if  軽子坂高校2年生。真ifで最初にパートナー候補として登場する。
 覚えさせられる魔法が便利なこともあり初心者向けのパートナーなのだが、もう一人のパートナー候補レイコとほとんど同じルートな上に(真ifではパートナーによって攻略ルートが異なる)ユミではラストダンジョンに行けないためシナリオの真相が暴けない。その事もあってか、最初から攻略本を見ている人などから選ばれることが少ない。しかしコミック版でのヒロインに選ばれ、そのまま「真女神転生カーン」というコミックのヒロインになっている。
 髪を染め制服を着崩したちょっと派手な格好をしている上に美人だからかクールに見られがち。しかし世話好きの姉御肌な女性で、ifでパートナーになる人々の中で唯一「学校のみんなを助けたい」という動機で行動している(他のパートナーはそれぞれ個人的な理由で動いており、ユミのように他の生徒達を気遣ってはいない)。
パスカル 真1(真2)  主人公が飼っているハスキー犬。あるイベントの後に連れて行けるようになり、あるタイミングで邪教の館に連れて行くと悪魔と合体でき、ケルベロスになる。その後イベントで一時仲魔から離脱するが、後にまた仲魔へ加えられる。
 メガCD版およびPCE版では、上記の悪魔合体を行わないままパスカルが行方不明になると、後に悪魔へと変貌したパスカル(通称グレートパスカル)として仲魔に加えられるようになる。上記の合体方法でもパスカルという名前のままケルベロスに似た悪魔として仲魔に加えられる。こちらのグレートパスカルはGBA版真2でも仲魔にする機会がある。
 GBA版真2のヴィジョナリーアイテムによると、真2に登場するケルベロスも実は真1に登場したケルベロス(=パスカル)と同一悪魔(犬)であることが判る。またGBA版真1のヴィジョナリーアイテムによると、パスカルは「ナカジマ」という人物から主人公の母親が譲り受けてきた犬だと判明する。
矢来銀座 デビサマ  主人公が憑依することになる「葛葉キョウジ」の探偵事務所があるアーケード街で、武器や防具を買える店、業魔殿など他の主要施設も揃っている、行動拠点となる場所。平崎市(市の名前は変更可能)矢来区の中にある。
 矢来区のある平崎市は横浜市をモデルにしているようで、矢来銀座の他にも東亜テレビ、中華街などがある。
 ライドウでも「矢来区」は登場し、ライドウ達の拠点となる「鳴海探偵社」や矢来銀座にもあった「金王屋」も存在する(主人の顔も似ている)。しかしモデルとなっている都市は(地図上と「筑土」という地名を参考にする限り)飯田橋あたりかと思われ、鳴海探偵社のある場所は「矢来区筑土町」となる。
ユリコ 真1  主人公が最初に見る夢の中で、さもヒロインかのように登場する謎の女性。その時は「泉の中で全裸になり水浴びをしながら長い髪を洗っている後ろ姿」という、まるで主人公を誘っているかのような登場だった。その後ことあるごとに主人公の前に姿を見せるが、主人公の跡を付け本当のヒロインを誘拐し公開処刑を行おうとする。その後も何度かイベント時に登場し、最終的にはカオスヒーローのパートナーとして現れ、場合によっては直接闘うことになる。
 ゲーム中では具体的な描写こそ少なかったが、本気で主人公を愛してしまっていたのは事実だったようで、それを理由に正体を明かした直後の戦闘を放棄し逃げ出している。また彼女の詳しい内情などはGBA版真1のヴィジョナリーアイテムで知ることが出来る。
マダム銀子 デビサマ
ハッカーズ
 矢来銀座の中にある会員制クラブ「クレテイシャス」のママで、デビサマの序盤では新月の時のみ会うことができ、途中からいつでも会えるようになる。ハッカーズではイベント時にのみ登場する。またデビサマでは狐の模様の付いた着物姿で登場し、ハッカーズでは男装にも見えるスーツ姿で登場している。
 元々葛葉の一族お目付役で、ハッカーズではレイレイホウを従えて天海市(ハッカーズの舞台)に訪れている。また「かつては管使いだった」という設定もあり、彼女自身もかつてはデビルサマナーだったのだと思われる。
 一部噂で「実は男(オカマ)」という設定があるといわれているが、そのような設定は公式にされていない(噂の出所がハッキリしていない)
ミルクホール新世界 ライドウ  ミルクホールとは今で言う軽食屋のようなものだが、ゲームではこじゃれたバーのような雰囲気の店。サマナーを初めとした悪魔絡みの関係者達が集う店として登場しており、初心者向けのチュートリアル的な解説をしてくれる常連客が多数いる。だが普通の客も来るようで、実際一般人であるタヱもこの店の常連客。
 この店ではイベントフラグが起ったり、ライドウ2では別件依頼(おまけシナリオ)を受けることが出来るなど、初心者でなくともしょっちゅうこの店に来ることとなる。また注文できる飲み物は一時的にステータスを上げる効果がある。
 余談だが、メガテンシリーズではバーが情報収集の場として配置されているケースが多く、イベントに大きく関わる場合もあった。
ベス 真2  真2のもう一人のヒロインで、別のヒロイン(ヒロコ)が主人公の下を離れていた短い間のみパートナーとして活躍する。
 メシア教内のテンプルナイトで、主人公をメシアと慕い何事も主人公のためにつくそうと行動する献身的な女性。最終的には主人公をかばいアンチメシア(ダレス)によって殺されてしまう。また殺された後も主人公のためにと自らの魂を犠牲にして主人公のパラメータを上げるイベントシーンが用意されていた。
 実は元老院(メシア教)によって作られた人造人間で、元老院がメシアのパートナーとなるよう教育を施していた。しかしGBA版真2のヴィジョナリーアイテムによると、ベスのメシアに対する献身度は元老院の想定よりも高かったようで、「神とメシアが闘うことになったらどうする?」という質問に「メシアを助ける」と答えている。
 ベスという名前はデフォルト名で、主人公がイベントシーンで変更できる。またベスはヘブライ語で「2」や「家」という意味もある。
リリム  中盤あたりで登場する悪魔。「夜魔」に属する(ライドウでは外法属)。リリスの娘として有名な悪魔だが、真3ではリリムからリリスへ進化させることも出来る。ただ真3でリリムとリリスはレベル差がかなり大きいため、進化させるにはプレイヤーに愛がないと難しい。
 概ね「白い服に浅黒い肌」という出で立ちで登場している。真シリーズには全て登場しているが、意外なことにデビサマとハッカーズには登場していない。
STEVEN
(スティーヴン)
 真シリーズ(3を除く)にて悪魔召喚プログラムを作成した人物として登場している(ifではエンディング後に姿を現す場合があるだけでほとんど登場しないが)。
 彼はターミナルシステム(端末間をワープすることが出来るシステム。ゲーム的にはこの他にセーブも出来る)を開発中に偶然魔界に繋がってしまい、出現した悪魔によって負傷する。その時の経験から悪魔召喚プログラムを悪魔対策として作成し、この先人類に必要となるだろうと判断した彼はこのプログラムをDDS−NET経由でばらまいた。その結果真1や真ifの主人公の下にプログラムが行き着く他、主人公と敵対する真1のオザワやifの魔神皇ことハザマなども悪魔を召喚する力を得てしまう。つまり主人公の助けにもなっているが事件を引き起こす切っ掛けを与えた人物でもある。元々スティーブンは「人類にとってプログラムを活用できる人間が必要であり、善悪に興味はない」という認識でいるため、無作為にばらまくという手法を用いたようだ。
 真1では物語のキーマンとしてだけでなく、主人公のCOMPをバージョンアップするなどの役目も果たした。真2ではバーチャルルーム内に出現して主人公を助ける他、ルートによっては終盤でターミナルを使って主人公を助力する。NINEでも登場し、魔界から10年の時を経て戻ってきたばかりの主人公達にアドバイスを行っている。
 どの作品でも基本的に「謎の男」とされ、多くは語られていない。真1と真2では数十年という開きがあるにもかかわらず、全く変わらない姿で登場している。この事についてゲーム本編では語られていないが、GBA版真2のヴィジョナリーアイテムによると、ターミナルシステムを活用してネット空間で生き続けていたらしく、1と2のスティーブンは同一人物とのこと。
 車椅子に乗り、少し首をかしげたポーズで現れるのが特徴で、モデルは宇宙論などで(ゲーム発売当時は特に)知られている理論物理学者のスティーブン・ホーキング博士だと言われている。
中島
(ナカジマ)
旧1  中島朱実(あけみ)。(旧約)女神転生の主人公で、イザナギの転生した姿。天才的なプログラム技術を用いて悪魔召喚プログラムを自作し、ロキやセトを呼び出してしまう。弓子の協力もありどうにか魔王達を倒したが、ロキやセトが召喚されたことによりルシファーが目覚めてしまう。ルシファーは魔神達を復活させ、イザナミを魔宮に封じ世界征服を目論見始める(この辺りの設定は一部原作小説に基づいて構築されているが、FC版ではほとんど語られておらず、SFC版でもオープニングでサラッと紹介された程度)。ゲームはそれを知った中島と弓子が魔宮に入り込んだところからスタートする。
 ゲーム内では特にイベントなど用意されていないが、原作小説の中島はロキの次にケルベロスを召喚している。そのケルベロスはロキなどと違い中島を助ける活躍をしていた為か、ゲームに登場するケルベロスのデザインは小説のケルベロスがベースになっている。以後メガテンシリーズのケルベロスは(一部を除き)同一のデザインがずっと使われ続けている。
 小説版での設定によると、悪魔召喚プログラムはBASIC(改訂版はFORTRAN)で組まれているらしい。
 ゲームでの中島は(当時のゲームでは当たり前だが)まったく喋らないため、小説版と同じような性格かどうかは不明。
TAKEUCHI
(タケウチ)
魔神1  魔神1におけるスティーブン。何者か(誰かは語られていない)の要請により悪魔召喚プログラムを開発していた人物で、プログラムテスト中に悪魔達を地上にあふれ出させてしまった。その原因を「どこかで地上と魔界が繋がってしまったのかもしれない」と語っている。悪魔を呼び出してしまった責任を感じてか、スティーブンと同じように悪魔召喚プログラムをDDS−NET経由でばらまいた。ただ彼の場合はあらかじめ彼が交渉に成功した悪魔3匹(ピクシー2匹とオルトロス1匹)もプログラム内に入れている。
 スティーブンとは違い彼はゲーム中登場せず、オープニングシーンでのメッセージで登場するだけ(エンディングによってはプログラムを削除したシーンの後「このプログラムを正しく使ってくれた事を感謝する」という彼からのメッセージが表示される)。
NAOYA
(ナオヤ)
サバイバー  天才プログラマーで主人公の従兄。ゲーム内で主人公達が使う悪魔召喚プログラム入りのCOMPを渡した人物。
(筆者まだ未プレイなので、これ以上詳しいことは書けません。ここはプレイ後にまた執筆し直します)
DDS−NET  スティーブンやTAKEUCHIが悪魔召喚プログラムをばらまくために用いたネットとして登場しているほか、デビサマでは主人公が情報収集のために繋ぐネットとしても登場している。アトラスもこの名前を用いたファンクラブの運営をしていた(現在ファンクラブは終了している)。
ヴィクトル デビサマ
ハッカーズ
ライドウ
 業魔殿の主人で、デビサマやハッカーズでは老人の姿、ライドウでは若い姿で登場している(同一人物かどうかはハッキリ語られていないが、九分九厘同一人物と思われる)。
 悪魔合体を行うほか、COMPの作成も行っているようで、作中でCOMPを修理するイベントもある。またデビサマやハッカーズでは「造魔」と呼ばれる人造悪魔の研究を行ったり悪魔からアイテムを作り出す「魔晶変化」も行い、ライドウでは刀合体も彼が行っている(ハッカーズでは別の人物が剣合体を行っている)。
 基本的に中立の立場にあり、サマナーであれば誰でも歓迎する、といった発言もしている。ハッキリとしたシーンがあるわけではないが、デビサマやハッカーズでは敵対組織のサマナーにも悪魔合体などの助力をしているようだ。
 ヴィクトルにとって悪魔合体などは自身の研究を進めるために必要で、サマナーにとっても悪魔合体は必要という共利共生の関係が保たれている。
メアリ ハッカーズ  ヴィクトルによって作られた人造人間。自分に感情(心)がないことを自覚していたり、また感情が芽生えていくシーンが盛り込まれるなど、彼女が作られた存在であることを間接的に表現されている。
 青白い肌に真っ赤な瞳を持ち、メイドの格好をしており、作中では受付嬢的な役回りになっている。会話を重ねると次第にうち解けるようになり、PS版ではお使いイベントが発生したりもするが、特にそれ以上の役割はない。だがプレイヤー間の人気は非情に高い。まだメイドブームなどが到来する前に発売されたゲームだったが、(ゲームのシナリオがネットを題材にしていたことも含め)今振り返ると(当時としては)斬新かつ最先端なゲームだったといえる……かもしれない。
 ヴィクトルが人の心を研究するために生み出された存在で、本人もその事をヴィクトルから伝えられている。感情がないなりにヴィクトルのことは慕っているもよう。
業魔殿 デビサマ
ハッカーズ
ライドウ
 ヴィクトルが研究を行っている施設。デビサマではホテル、ハッカーズでは豪華客船になっている。またライドウでは金王屋の地下に研究施設を設け、そこを業魔殿と名付けている。
 真シリーズにおける邪教の館と同じ役割の施設でもあり、ここで悪魔合体などを行える。
COMP  一般用語としてはコンピュータの事だが、基本的に「悪魔召喚プログラムがインストールされているコンピュータ」全般を差すゲーム内用語。
 真シリーズ(3とNINEを除く)や魔神1ではキーボード一体型の本体を左腕に装着し、ディスプレイはドラゴンボールのスカウターのようなアイディスプレイを用いている。
 デビサマとハッカーズでは、主人公が用いるCOMPが銃の形をしていたことから「GUMP(ガンプ)」とも呼ばれている。また同ゲームでは銃型以外にも聖書やサックス、傘といった様々な形のCOMPが登場している。
 サバイバーではコミュニケーションプレイヤー(Communicaton Player)というニンテンドーDSによく似た携帯ゲーム機のことで、悪魔召喚プログラムの機能が入っている物は改造されたCOMPである。
練気刀 ライドウ2  ライドウが使う退魔刀の一種で、なにも力を宿していない初期状態の刀。この刀に悪魔の力(魔晶)を宿すことで様々な能力を持った刀へと作り替えることが出来る。
 メガテンシリーズでは「剣合体」というシステムが有名で、他のゲームでは悪魔と剣(刀)を合体させて強化することが出来た。真1などにはその剣合体の基礎となる剣の一つとして「練気の剣」が登場している。ライドウ1にも刀合体はあるが、ライドウ2とは大幅にシステムが異なっている(ライドウ2の方がシリーズから見て特殊である)。
聖丈二 真3  月刊妖(あやかし)の編集者。独自にメシア教とガイア教の抗争を追いかけているうちに偶然主人公と出会い、そして偶然にも東京受胎(世界崩壊)を生き延び、その後の世界で主人公をサポートしていく。だがその過程で知り得た情報により、徐々に野心を芽生えさせていくことになる。
朝倉タヱ
(朝倉葵鳥)
ライドウ  帝都新報の女性新聞記者。この時代(大正)としては珍しく自立した女性であり、女性差別を嫌い女性の地位向上を目指している。また記者を務める傍らで民俗学の追求をしながら民俗学のノンフィクション作家も目指している。
 自立した女性であることを振る舞うためか、モガとして身なりに気を遣い働く大人の女性であり続けようとしているが、思いこみの激しいところもあり、またおっちょこちょいな一面も見せる。その為か、ヒールの靴に足を取られ転倒することもしばしば。
 本名はタヱだがペンネームの葵鳥にこだわりを持っており、ライドウ(主人公)や鳴海に対してタヱではなく葵鳥と呼ぶよう何度も強調する。それでもタヱちゃんと呼び続ける鳴海に対して、何度も名刺を渡して葵鳥と呼ぶよう説得している。
メシア教  真シリーズにおいてロウ側の代表となる宗教団体。唯一神を信仰しており、神を信じ祈り続ければ神よりメシアが使わされ、世界は救われるという教義を持っている。その為「信じる者は救われる」という概念がある一方で、「信じぬ者は全て敵」という偏った思想が見受けられる。神を信じるならばどんな者に対しても救いの手が差し伸べられるとされているため信者の数は多い。
 信仰は至ってシンプルな考えに基づいてはいるが、求める秩序は非情に厳しく、離反者等に対して強引に洗脳してでも神を信じさせるといった手法まで用いるため、けして正義とは言い切れない。
ガイア教  真シリーズにおけるカオス側の代表となる宗教団体。秩序よりも混沌を好み、特定の者による支配を嫌う。その為唯一神を絶対とするメシア教とは対立を続けている。
 基本的に数多の神々を信仰する教団なのだが、その頂点にいるルシファーを信仰している教団でもある。また誰にも縛られない自由を求めるが、それは力ある者のみが生き残れる世界でもあり、弱者には厳しい。その為信者の数はメシア教と比べて圧倒的に少ない。
 誰にも縛られない混沌は弱者に厳しいのは確かだが、しかしそれはより自然界に近い思想でもある。ガイア(大地)を重んじる彼らの思想は、けして悪とは言い切れない。
ウラヒメ・ミキ NINE  イデアスペース(主人公達が活動しているメシア教管理のネット世界)のアイドル。各所でコンサートを開き活動しており、悪魔達との会話で話題に登ることがあるほど人気は高い。ゲームは主人公が親友と彼女のコンサートを新宿アルトまで見に行くところから始まる。
 直接ストーリーに絡むことはなく、これといった会話などもまったくないのだが、彼女がコンサートを開く場所では何らかの事件が勃発しており、主人公達はそれに巻き込まれることになる。
キミの記憶 P3  ペルソナ3(PSP版含む)のエンディングテーマ。作曲はゲームサントラの作曲もしている目黒将司。作詞は小森成雄、歌はP3のボーカル曲をほとんど歌っている川村ゆみ。
レギオン  新約聖書「マルコによる福音書」第5章に、ゲラサ人の地にて汚らわしき男に取り憑いた状態で登場した悪霊。自らレギオンの名を名乗りイエスの前に現れたが、イエスに男から出ていくよう命じられると近くで飼われていた豚2000頭に乗り移り、そのまま崖から海へと飛び降りて溺死した。
 レギオンは元々古代ローマ帝国において「軍隊」と訳される最大編成単位。
 ゲームでは悪霊ないし幽鬼に属している。レベルは比較的高めで、相手をするにはうっとうしい。幾つもの顔が張り付いた肉の塊のような外見で登場し、昔からそのビジュアルはほとんど変わっていない。
 NINEでは最初のイベントであるウラヒメ・ミキのコンサートに巨大モニターから出現し、主人公達と戦闘することになる(登場シーンはムービーになっている)。最初の戦闘に登場するためかこの時のレベルは20と低めで、後にザコとして登場するレベルも28とあまり高くない。しかしNINEに登場する悪霊の中では2番目に強い。
エンジェル  天使の最下層に位置している、名前そのままの天使。本来は天使全階級の総称でもある。
 個人の守護を担うことが多く、個人をあるべき方向へと導こうとする。その方向は個人により様々だが、主に「神のお導き」という事になる。ただその導きが最重要なためか、その過程における善悪にはとらわれない。必要があればいつでも現実世界に介入してくる。そのような性質だからか、ゲームでの天使族は「ロウ・ニュートラル」に位置づけられている。
 ゲームでのエンジェルも最下層に位置づけられているのがほとんどだが、ifのみエンジェルの下に「ホーリーゴースト」という悪魔がいる。
 序盤に出てくるにしては強めで、仲魔にすれば回復役だけでなく多少の戦闘も期待できる。ただその後すぐに合体材料になることが多く、そちらでも優秀な素材として扱われることがほとんど。
 シリーズ初期では一般的な天使のイメージに近い真っ白なワンピース姿だったが、デビサマで露出度がかなり高いSM的拘束着の衣装になり、およそ天使らしくはないビジュアルになった。だがライドウで元のビジュアルに戻っている。
ミランダ NINE  中央管理局に所属するデバッカー(ノイズ=悪魔を退治する職業)。
 主人公が男だった場合、ウラヒメ・ミキのコンサートを警備していたところにレギオンが登場し、そこで主人公達と出会うことになる。レギオンにより負傷したパートナーセリに代わって主人公達に戦闘に参加するよう促し、その後デバッカーになるよう主人公達を誘うことになる。
 デバッカーになった主人公をすぐにパートナーとして迎え入れるが、セリの復帰ですぐにパートナーは解消。だがその後消息不明となったミランダと再開後共に魔界へ飛ばされ、再び戻ってきてからはデバッカーという職業自体が無くなったためにパートナーの一人として主人公と行動を共にしていく。
 主人公が女だった場合は同僚として登場する。
 立場的には「ロウ・ヒロイン」といった感じで、ゲームの進め方によっては最終的に敵対してしまう場合もある。
セリ NINE  ミランダ(orムビオラ)のパートナーとして中央管理局でデバッカーをしている。性別は選んだ主人公の性別によって異なり、主人公と同性になる。
 イベントで直ぐさまレギオンに吹き飛ばされ負傷。そんな姿にナビ(仲魔)だったケルベロスが見切りを付け、セリの元から離れてしまう。そのケルベロスはレギオンとの戦闘に参加し、主人公達を助けることになる。またストーリーの進め方次第では後半主人公の仲魔になる。
 序盤は怪我のために職務を離れているが、すぐに復帰しミランダ(orムビオラ)のパートナーに返り咲く。だがその直後ミランダは消息不明になり……
中央管理局 NINE  CentralBureau of AdministrativeServices(CBAS)。イデアスペースの治安維持を任されているメシア教の組織。主人公は最初この組織に入りデバッカーとして指令を受けることになる。
 母体がメシア教であるため、秩序重視の組織になっている。だがここの局長だったツヅミがネオメシアを旗揚げしたことで崩壊することになる。
ルイ・サイファー
ライドウ2
 主人公の前に現れる謎の男。主人公達を「ある方向」へ導こうとする。真1ではユリコと共に登場するシーンもあった。
 容姿は長い金髪でスーツ姿の男なのだが、ライドウ2では短髪に帽子を被った姿で登場している。また(ルイ・サイファーとは)名乗りはしなかったが真3にもまったく別の姿で登場している。
エコービル 真1  秘密研究所へターミナルを使い忍び込むために潜入するビル。ここのボスとしてドウマンが登場する。
 モデルになったビルは実在する「吉祥寺エコービル(現在は京王吉祥寺駅ビルと改名)」で、このビルは諸事情により完成からしばらく店舗が入らないまま空きビル状態になっていた時期があり、その時期にあらゆる噂が立った。ゲームではその噂に基づいた設定が使われている(ゲーム内でもその噂をNPCが話したりしている)。なおこの実在ビルは2010年春に改築工事が始められる予定になっている。
ゾンビ  蘇った死人。映画「ゾンビ」で有名になり、今では一般的なモンスターとして認知されているが、そもそもは「実体のない怪奇」そのものの名称で、ヴードゥー教のルーツでもある。その為ヴードゥー教でのゾンビは一般的な知識とはまったくかけ離れた存在である。
 一般的なゾンビは腐った身体のままフラフラと歩き、生身の人間を襲い同じゾンビにしてしまうというのが有名。
 ゲームでのゾンビはその一般的なゾンビそのもので、腐鬼(ライドウでは禍津属)として登場。かなり弱いザコ悪魔になっている。だがゲームによってその姿はまちまちで、ゲームの舞台に沿う姿のゾンビが多数登場した。
 その一方で、デビサマのように多数の悪魔が登場するようになると、ポピュラーすぎる(ノーマルな)ゾンビは登場しなくなっており、もっと細分化された形で登場している。
ドウマン
(蘆屋道満)
真1  有名な陰陽師「安倍晴明」のライバルとして知られた実在(?)人物。陰陽道で用いる呪印(あるいは某動画で有名になった歌の歌詞)として有名な「ドーマン・セーマン」のドーマンこそ、この蘆屋道満である(セーマンはもちろん安倍晴明の事)。
 真1にて、エコービルのボスとして登場。怪しげな呪式をしており、最初は夢(?)のなかで主人公達と遭遇する。その時はドウマンの勝利でイベントは終了する。しかしその後現実世界のエコービルで遭遇し、主人公達によって倒されることとなる。
 エコービルで何をしていたのかはゲーム内でハッキリと明かさせていないが、GBA版真1のヴィジョナリーアイテム(映像館)によると、このドウマンは時代の移り変わりによって「陰陽師に似た何か」が登場するのを期待し、別心(残留思念)を封じておいたらしい。その別心から蘇ったのがドウマンであり、死体から蘇ったわけではないので「蘆屋道満とまったくの同一人物」とは少し言い難く、また力も完全に取り戻せてはいなかった。また狙いは世界征服だったようで、安倍晴明が転生しているのかを気にしていた。
内田たまき
(真if女主人公)
真if
P1,P2罪罰
 真ifで主人公の性別を女性にした時の姿。主人公であるため性格付けなどは一際されておらずデフォルト名もないが、P1およびP2にNPCとして登場した際に性格も名前も付けられている。if主人公とP1(2)のたまきちゃんが同一人物だと名言はされていないが、「軽子坂高校(真ifの舞台)から転入してきた」「デビルサマナーである」という共通点がある為、同一人物と見られている。
 P1ではフェンシング部に所属しており、明るい性格で誰に対しても親しげに接する女の子。だが薬局チェーン「サトミタダシ」の一人息子の「ただしくん」とは口喧嘩が絶えない。そのただしくんとは実は両思いであることがゲーム中に発覚し、バカップルぶりを見せ付けることになる。
 P2では轟探偵事務所で探偵助手として登場。ただしくんとは同僚になっている。相変わらず付き合いはあるようで、ただしのバカっぷりに呆れながらも一緒にコスプレ姿で登場するなど仲の良さも見せ付けた。またデビルサマナーとしての能力もまだ持っていたようで、ゲーム中GUMPを持っているシーンが少しだけ出た(実際に戦闘したシーンはない)。服装はデビサマでレイレイホウが着ていた服(ただしくんはキョウジと同じ服)。
 (容姿の)モデルは女優の内田有紀。またただしくんのモデルはゲームのシナリオを担当した里見直であり、内田有紀のファンだった。つまりゲーム上で自分達をモデルにしたキャラを付き合わせたということであり、これに対しての抗議がアトラスに殺到したと里見本人が語っていた。
軽子坂高校 真if  ゲームの舞台となる高校。
ハザマ(狭間偉出夫) 真if  軽子坂高校2年生で、学校を魔界へと引きずり込んだ張本人。本人は「魔神皇」を名乗り、またそう呼ばせている。
 頭脳明晰だが根暗な上脆弱で、典型的ないじめられっ子だった。そんな彼は偶然悪魔召喚プログラムを手に入れ、悪魔アモンの力を借りて強大な力を手に入れる。そしてパートナーだったアモンを捨て個人的な恨みが詰まった学校への復讐を始めていくことになる。
 魔神皇となった彼はとても屈折的で残酷。理屈をこねては色々な「罪」を生徒や先生に課し、悪魔に仕立て上げたり無意味な労働を強制したり、石像の姿にしてしまったりとやりたい放題。主人公は彼の与える無理難題をクリアしていきながら進んでいくことになる。またゲームの進め方によっては彼がどのようなイジメを受けていたか、どのようにして屈折的な心を持つようになったのかが伺える。
 彼の作り出した魔界は「傲慢界」「飽食界」など、キリスト教の「七つの大罪」のうち「色欲」を除いた6つの世界で成り立っている。ルートによっては行かない世界もある。
 また特定の条件を満たして「アキラ」をパートナーにした場合は「幽閉の塔」というまったく違う舞台でゲームをプレイすることが出来る。こちらはハザマがどうやって魔神皇になったのか、その経緯を知ることが出来る。また携帯アプリで有料配信されている「真・女神転生if...ハザマ編」では、ハザマが魔神皇になるまでの物語をプレイすることが出来る。
 魔神皇は真っ白な制服姿で登場しており、あからさまに他の生徒が着ている制服とは違う。これは魔神皇としての衣装……と思われがちだが、彼の回想シーンでも同じ制服を着ていることから、普段から一人だけ真っ白な制服を着ていたようだ。
レイコ(赤根沢玲子) 真if  軽子坂高校1年生。真ifでパートナー候補として登場する。
 学校の異変に最初から感づいていた人物で、彼女をパートナーにした場合のみ、魔神皇の「真相」を知ることが出来る。その為ファンの間ではレイコをパートナーにしたプレイが推奨されている。だが彼女の行動目的そのものによってエンディングを見たプレイヤーから「裏切られた!」と言われてしまうパートナーでもある。
 優等生を絵に描いたような女性で、眼鏡を掛けた容姿も真面目な性格も委員長という言葉が似合いそう。お嬢様育ちなため品性も兼ね備えている。それらの性格や容姿はユミとは真逆にとらわれがちで、ゲーム内でも二人はあまり仲がよろしくないと思わせるようなセリフがある。
サトウ(佐藤勝彦) 真if  軽子坂高校電算部部長。ゲームでは偶然手に入れてしまった悪魔召喚プログラムを起動してしまい、幽鬼ガキに襲われていたところを主人公によって助け出される。主人公はこの時に召喚プログラムを手に入れることになる。また主人公が別のところで拾ったディスクを頼まれて解析した結果、今度は魔獣ケルベロスを召喚してしまい襲われ、また主人公によって助け出される。その後ケルベロスは主人公の仲魔になる。
 上記のイベント以外でも、彼はゲームのセーブを行うという重要な役割を担っており、実は重要人物だったりする。他の主要キャラですら姓か名かのどちらかしか設定がないのに対してフルネームの設定があるのも珍しい。しかし彼の名前を覚えているプレイヤーはほとんどいないだろう。
八幡先生 真if  主人公が使うことになるCOMPを自作した先生。そのCOMPは「ハスキー犬を連れた少年が持っていたのを見て、真似て作った」物らしい。またこのCOMPは自作製な為か、時折調子がおかしくなり悪魔との会話が出来なくなることもあった。
ジャックフロスト  メガテン以上にプリクラのイメージキャラクターとして世間での任地が広い、アトラスの顔。今の姿になったのは真1からで、それ以前では(基本的なコンセプトは変わっていないが)今とは少しデザインが異なっている。
 雪だるまの姿が有名なため勘違いされやすいが、本来は雪ではなく霜の妖精。伝承自体は少ないが、「ジャックフロスト:パパは雪だるま」という映画が作られていたり「サンタクロースの冒険」でサンタの友人として登場したりしている。また容姿は雪だるまと限定されているわけではなく、雪男だったり白髪の老人だったりと伝承ごとに違っている。
 妖精であることからイタズラ好きで、人を凍らせて楽しんでいる。ゲームでは「ヒーホー」という口癖や「〜ホ」という独特の「ヒーホー口調」でキャラ付けがされている。
 ヒーホー口調と「ジャック」の名前で「ジャックランタン」と兄弟分のように登場することがあるが、伝承的には全く無関係。「ジャック」という名前は日本で言う「太郎」のような、「一般的な男の子の名前」というような意味合いであり、「〜の子供」「子供のような〜」的な使われ方もされる名称である。桃太郎と金太郎にまったく接点がないのと同じこと。
 メガテンで有名になった為か、ゲームでは「キングフロスト」「ジャアクフロスト」「フロストファイブ(5人組)」「ライホーくん」「デモニホ」といった亜種(?)も登場している。
 真ifでは「ヒーホーくん」という学ランを着たジャックフロストが登場し、仲魔にすることが出来る(ただし仲魔になると普通の姿に戻ってしまう)。またこの学ランジャックフロストはP1にも登場しており、こちらには他に「ヒホ子ちゃん」というセーラー服を着た女性のジャックフロストも登場している。またデビサバではジャアクフロストを「仲間(人間キャラと同等の扱い)」として迎え入れることが出来る場合もある。

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